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平安楽市は☂。近代美術館にも行ってきました。

  • 投稿者:Sigeru Yuuta
  • 2013年5月13日(月)11時00分

5月11日の平安楽市、報告

一昨日は、京都の岡崎公園にて催された「平安楽市」に出店してきました。

【写真】平安楽市、陶工房 滋風のブース。[撮影:ユウタ]

断続的に雨の降るあいにくの天候でしたが、ようやく雨の日でもあまり気温が下がらなくなってきたので、シェードの周りをしっかりとシートで囲えば、出店者は比較的快適に過ごせました。お客さまにも、雨に濡れずに商品をご覧いただけるように、テーブルの配置を換え、省スペースでもいつもと同じくらいの量の商品を陳列できるように、先日の「信楽作家市」でも使った金属棚を、今回も投入してみました。こういった工夫を考えることも、手作り市の小さな楽しみの 1 つだったりします。

【写真】平安楽市、陶工房 滋風のブース。[撮影:ユウタ]

雨のため、さすがにお客さまはいつもよりかなり少なめでした。でもそんな中、香川県丸亀在住の、「北山クラフト ガーデン」にて風花の猫食器をお求めいただいた方が立ち寄られたり、Sigeru のタンブラーをお求めいただいた若い女性二方が、こちらも香川県から、この市を目当てに京都に来たんだと仰っていたり……。「平安楽市」もいろんな方向に広がり始めているのを感じます。

京都国立近代美術館コレクション・ギャラリー、観覧記

今回は、3 人で行ったので、岡崎公園から徒歩数分の京都国立近代美術館コレクション・ギャラリーを、交代でゆっくりと観覧することができました。

近代美術館は、しばらくの間改修工事で閉館していて、当日が久々の開館。美術館の前に行くと、企画展がやっておらず、コレクション・ギャラリーも無料観覧日だったため、チケット・ブースが開いておらず、すこし戸惑う。そして、普段はまず企画展から見るので、コレクション・ギャラリーの会場へ直接向かう階段がわからず、ふたたび戸惑う(エレベーターもあることに気がついたのは、4 階の会場に着いてからでした)。

コレクション・ギャラリーの展示は、以前と同じく、西洋近代美術、近代日本画、写真、工芸品および日本近代洋画、西洋近代美術の順。今回は、村上華岳の日本画、野島康三の写真、そして河井寛次郎の陶器が、とくに多く展示されています。(展示作品の一覧は、こちらに掲載されています。)

Odilon Redon, Buddha dans sa jeunesse, 1906. [Public Domain]

Sigeru のお気に入りは、1 つ目はオディロンOdilonルドンRedon「若き日の仏陀」Bouddha dans sa jeunesse。2 つ目は、クルトKurtシュヴィッタースSchwittersの「赤に赤(通称)」。そして、2台のガラスケースに収められた、ダダに関する出版物やポスター。時代の場面に居合わすような臨場感。小さなコーナーで充実した時間が流れました。

風花のお気に入りは、村上華岳の仏画。技法こそ日本画のものですが、大陸アジア的な表情とフランスのアール・ヌーボ的な構図やモティーフとがそれに組み合わせれていて、なんともいえない不思議な雰囲気。村上華岳の作品は、何必館・京都現代美術館でも常設展示されているようなので、そちらもぜひ行ってみたいです。

ユウタのお気に入りは、マックスMaxエルンストErnst「怒れる人々」Personnages en colère。離れて全体を見ても好いけれど、絵肌マティエールが面白く、近づいて観察していると、いつまでも飽きません。陶器などは、(硝子で隔てられているのは、仕方がないとして)もうすこし近づいて見られるように展示してほしい……。

向かいの京都市美術館は、〈ゴッホ展〉が開催されているためか、入り口にたくさんの人が。一方、近代美術館は、久々の開館で、企画展も行われていないためか、とても空いていました。ゆっくり見られて嬉しい半面、もったいないなあとも思います。

シャルル・ジャコーのデザイン画

  • 投稿者:Sigeru
  • 2007年3月19日(月)14時04分

岡崎の京都国立近代美術館「アール・デコ・ジュエリーの世界」を見にいった。

シャルル・ジャコーのデザイン画。まるで、これを描く事に最高の快感を覚えていたのではないかと思ってしまう。壁面に適度な間隔をもって並べられた小品を、ときには戻りつしながらゆっくりと順に見てゆく。

この経験は何かに似ている。意味ではなく、言葉の持つ感触・・・ざらつきやなめらかさの肌理、光の屈折、透明になろうとしてなりきれない不透明な部分・・・に触発されて身体に広がってこようとするもの。それに翻弄されたり、戯れたり、哲学したり。詩の言葉を読む経験に似ていた。