シャルル・ジャコーのデザイン画

  • 投稿者:Sigeru
  • 2007年3月19日(月)14時04分

岡崎の京都国立近代美術館「アール・デコ・ジュエリーの世界」を見にいった。

シャルル・ジャコーのデザイン画。まるで、これを描く事に最高の快感を覚えていたのではないかと思ってしまう。壁面に適度な間隔をもって並べられた小品を、ときには戻りつしながらゆっくりと順に見てゆく。

この経験は何かに似ている。意味ではなく、言葉の持つ感触・・・ざらつきやなめらかさの肌理、光の屈折、透明になろうとしてなりきれない不透明な部分・・・に触発されて身体に広がってこようとするもの。それに翻弄されたり、戯れたり、哲学したり。詩の言葉を読む経験に似ていた。