「平安楽市」、出発の早朝。予想通り積雪の中だった。でも、何故か湖西地域は、この冬、北陸ほどの雪にはならないでホッとしている。
京都に着いても、思ったほどの寒さではなく、陽が射すと心持ちぬくとい。ただ雲に太陽が隠れると、急に寒くなる。気温はやはり低いのだろう。時々雪もちらつく。それでも、一日なんとかしのげる日和だった。
そんな不安定な天気に比べ、市の雰囲気は、一日を通して落ち着いた空気が流れていた。
これまでは、人の流れはあっても、どこかなじまない感じがあったり、北隣の平安神宮の参拝客の流れに助けられたり、出店者の気持ちも手探り状態のようなところがあった。
順路も、スタッフのかたの試行錯誤の努力のかいがあって、スムーズな形になって、今回で3回目。出店者も回を重ね、この市への対応に余裕ができてきたこともあるのだろう。
でも、なんといっても、「平安楽市」がいろんな層のお客様に認知され始めた現れだと思う。落ち着いた雰囲気は、多分、ゆっくり市を楽しもうというお客さんの空気がつくるのだと思う。そのようなお客さんが、少しづつ増えてきているのだろう。
この兆しを大切にして、より楽しく、刺激的で創造的な作品を提供できるように、積み重ねてゆきたい。