7 月 3 日(水)から 7 月 27 日(土)まで、大阪市港区の glögg にて、〈夏の雑貨市〉が催されています。
陶工房 滋風からは、Sigeru のカップや雑貨,
大阪梅田に、風花、ユウタと三人で森山大道の写真展「凶区」を見に行く。
森山大道の写真は、街を臭覚によって切り取る。それだけだと、街に潜む猥雑な野生を映し出すという類の写真になってしまうが、そんな限定されたものにならないのは、臭覚を写真の印画の白と黒、そして焼きこまれることから立ち顕われる光に転移してしまうからだ。
何を撮っているかという、既存の意味による分類(それを、体制といってもいい)をとっぱらい、写真そのものの肌理、質感によってコミュニケートしてくるものがある。
会場となったHEP FIVEが写った大阪の街、神戸を俯瞰した画面にも、港や空港、ハイウエイ、ガードや路地、ごった返す路面、一面の向日葵畑。どれにも、私の肉体にさざ波を起こす光が、白黒のコントラストの中から広がってきた。印象に残る写真というものもあるが、見たということの全体が、今も私の何かをざわつかせている。
photo(風花)
一昨日、豊中の方へ行ったら、今週初めにはまだちらほらだった万博外周の桜が満開だった。悠太の大学寮のある待兼山もキャンパス内、周辺一帯、桜、桜、桜・・・・
日本の春、以前はこのあほらしいまでの宴会気分が嫌いでなかった。10余年前、父の亡くなったのが3月16日、一周忌までがちょうど桜の時期。それ以降、なんとなくかつての満開気分はもてなくなったようだ。
琵琶湖湖西のここら辺りは、いわゆる桜はまだ3~5分咲きで、緑がくっきりする前の霞がかったような山麓や雑木林に、ところどころ、エドヒガンの淡いピンクとコブシの白がアクセントになった一歩手前の風景。
豊中の街とは別様の、空気と、光。