「草花」タグの附いた記事

酒波寺のエドヒガン桜

  • 投稿者:Sigeru
  • 2008年4月17日(木)2時26分
山門とエドヒガン桜鐘楼とエドヒガン桜

工房から歩いて15分ほどの酒波という集落に奈良時代、行基によって開かれた古刹がある。この寺の山門へと上る階段脇に、樹齢500年とも、600年ともいわれるエドヒガン桜の老木がある。

この酒波寺の、エドヒガン桜はなんか凄い。今津あたりの集落のはずれにはエドヒガン桜が結構あるけれど、それらとは全く違う。

鐘楼から、酒波の村を背景に見ると優雅な趣だが、山門へ上る階段下から見上げると、なんとも存在者たらんとしている。

鐘楼からの図も、よく見れば、その枝は、フリードリッヒの描くオークの枯れ木にも劣らぬ怪異さを見せる。

幹の下部に穿たれたほこらは、耐えた年月を想い壮絶ですらある。

エドヒガン桜のほこらエドヒガン桜の新芽
エドヒガン桜と椿

根元に椿の赤い花が咲いていた。

山景せせらぎ

  • 投稿者:Sigeru
  • 2007年4月7日(土)14時02分

一昨日、豊中の方へ行ったら、今週初めにはまだちらほらだった万博外周の桜が満開だった。悠太の大学寮のある待兼山もキャンパス内、周辺一帯、桜、桜、桜・・・・

日本の春、以前はこのあほらしいまでの宴会気分が嫌いでなかった。10余年前、父の亡くなったのが3月16日、一周忌までがちょうど桜の時期。それ以降、なんとなくかつての満開気分はもてなくなったようだ。

琵琶湖湖西のここら辺りは、いわゆる桜はまだ3~5分咲きで、緑がくっきりする前の霞がかったような山麓や雑木林に、ところどころ、エドヒガンの淡いピンクとコブシの白がアクセントになった一歩手前の風景。

豊中の街とは別様の、空気と、光。

桐の花

  • 投稿者:Yuuta
  • 2006年6月6日(火)11時50分

何処からか甘い香りがただよってきます。見上げると薄紫のきれいな花が咲いています。桐の花もここ今津に来てから知った花です。この季節、山のあちこちに見かけます。

けれど、この花の香りがこんなに良い香りだとは、最近まで気が付きませんでした。

石井桃子さんの著書『幼ものがたり』に書かれていた桐の花が咲き出すと、甘い匂いに包まれること、花は少し古くなると、ぽろぽろ地面に落ちてきて、その花に糸を通して遊んだことなどを読んで、それで気が付いたのです。この季節になると、何処からともなく漂ってくる甘い香りと、桐の花がやっと結びつきました。私も、落ちている花を持ち帰って玄関に置き、家の中でもほんのりやさしい香りを楽しみました。

昔、いなかでは、女の子が生まれると、その子の嫁入りのときの箪笥の材料のするため、桐の苗を植えたそうです。このあたりの桐の木も、その名残でしょうか。もう、箪笥の材料になる事は無いかもしれませんが、天に向かって咲くきれい紫の花と、甘い香りで今も私たちを楽しませてくれています。

関連書籍

座禅草

  • 投稿者:Yuuta
  • 2006年2月27日(月)20時04分
[座禅草](写真)

座禅草の花を見られたことがありますか?今津には座禅草の群生地があります。今津でこの花の便りが聞かれ始めると、もうそこまで春がやって来ているのだなと感じます。今年も花が咲き始めたと聞き、ちょっと見に行ってきました。

[座禅草群生地の木道](写真)
[座禅草群生地](写真)

座禅草という名前は、花の様子が僧侶が座禅を組んでいる姿に見えるところからきています。今津に越してきて初めて知った花で、最初にこの花を見た時は、「これが花?あまり見栄えがしないし、地味な花だなあ。」と思ったものです。けれども、何度か見ているうちに、まだ雪の残る中、寒さに負けずに顔を出す健気さと、小さなお堂の中に、小人のお坊さんが座っているような気がしてくる愛嬌のある花に、何かしら愛着を感じるようになりました。私の器にも一度描いてみようかな。

所在地

滋賀県高島市今津町弘川

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