2013 年の信楽作家市(信楽 Ceramic Fair から改称)については、こちらを御覧ください。
イベント情報
- 2008年4月17日(木)14時54分
2013 年の信楽作家市(信楽 Ceramic Fair から改称)については、こちらを御覧ください。
工房から歩いて15分ほどの酒波という集落に奈良時代、行基によって開かれた古刹がある。この寺の山門へと上る階段脇に、樹齢500年とも、600年ともいわれるエドヒガン桜の老木がある。
この酒波寺の、エドヒガン桜はなんか凄い。今津あたりの集落のはずれにはエドヒガン桜が結構あるけれど、それらとは全く違う。
鐘楼から、酒波の村を背景に見ると優雅な趣だが、山門へ上る階段下から見上げると、なんとも存在者たらんとしている。
鐘楼からの図も、よく見れば、その枝は、フリードリッヒの描くオークの枯れ木にも劣らぬ怪異さを見せる。
幹の下部に穿たれたほこらは、耐えた年月を想い壮絶ですらある。
根元に椿の赤い花が咲いていた。
2013 年の信楽作家市(信楽 Ceramic Fair から改称)については、こちらを御覧ください。
5月の連休。信楽、陶芸の森での2008年・2nd『信楽 Ceramic Fair in 陶芸の森』、昨年は,やはり5月の連休に行われた1回目のこのFairにも、秋のセラミック アート マーケットにも参加しなかったので、一昨年5月の『やけもの市』以来になる。
昨年から、「やけもの市」、「作家窯元市」(共にかつての「やけもの市」から分かれる)に新たなグループも加わりCeramic Fairとして陶芸の森でスタートして今年は2回目だ。ベテラン、中堅、若手の作家が、それぞれ工夫を凝らした店を並べる。
作り手も、客も、垣根を取っ払った、うきうきしたり、がっかりしたり、ごちゃごちゃした、でも、どこかゆったりした陶器市独特の時間が、今年も楽しみだ。
2008年・4thマキノ『くらふとまーけっと』の詳細が決まりました。回を重ねる毎に、出展工房も充実し、緑に萌えはじめる高原で、楽しい一日を過ごせそうです。
バッコスの酒宴。ヨシ兄の幻想譚、チンギスハーン、イーグルの詩、ノマドの宴。
蠅の王、父親殺しの物語。
何も考えたくなかった。ただ鳴き交う蝉の音に呼吸を合わせ、体の中をがらんどうにしようと思った。つるはしをふるった。土は柔らかかった。力を入れて起こすと土は裂けた。また秋幸の腕はつるはしを持ちあげ、呼吸をつめて腹に力が入る。土に打ちつける。蝉の声が幾つにも重なり、それが耳の間から秋幸の体の中に入り込む。呼吸の音が蝉の波打つ声に重なる。つるはしをふるう体は先ほどとは嘘のように軽くなった。筋肉が素直に動いた。それは秋幸が十九で土方仕事についてからいつも感じることなのだった。秋幸はいま一本の草となんら変わらない。風景に染まり、蝉の声、草の葉ずれの音楽を、丁度なかが空洞になった草の茎のような体の中に入れた秋幸を秋幸自身が見れないだけだった。
中上健次「枯木灘」より
シーサー、技とも、美とも無縁の、生命そのものとしての、モノ。沖縄という名の血。
黄泉の国の哄笑、死者の輪舞、裸の生、生成の時。
童子の腹赤く輝く
五、六、七、美しき河水のそばに
おう赤き童子の群れよ
太陽の祖先の如き赤さもて
村山槐多 「童子群浴」より
血染めのラッパを吹き鳴らせ
耽美の風は濃く薄く
われらが胸にせまるなり
五月末日日は赤く
焦げてめぐれりなつかしく
ああされば
血染めのラッパを吹き鳴らせ
われらは武装を終へたれば。
村山槐多「四月短章」より
われ切に豪奢を思ふ
青梅のにほひの如く
感せまる園の日頃に
酒精なむる豪奢を。
村山槐多「青色廃園」より
H邸と、I邸の森の精…….
四月の陽を受け、開放された歓びに輝いています。これから、深くなる緑に、森の趣が濃くなってゆきます。